2017年東京公演:
ワークショップ・試演会
日付:2017年8月25-27日
会場:仲町の家 (東京都足立区千住仲町29-1)
3日間にわたりワークショップ、試演会を行った。公演会場の確認、約30分の楽曲の試演、演出の可能性の探究、上演中の観客の動きのテストを重点的に取り組んだ。参加者は自身の役柄の模索、アイデアや解釈の共有を積極的に行った。
ワークショップは東京藝術大学北千住キャンパスにて行われた。まず、4つの各トリオ(夫、妻、娘、木村)個別のセッションからスタートした。その中で創作チームと演者はプロジェクトについて綿密にディスカッションをし、音楽や舞台、動きのアイデアの試行し、各トリオに書かれた歌詞と音楽の試演を行った。最終日には、4組のトリオが会場である仲町の家で初めて顔を合わせた。前半は、会場のレイアウトや音響特性の把握とその対応、同時に演奏のテストを行い、続いて登場人物全員が一室に集まる場面のリハーサルを行った。そしてリハーサルを重ね、招待された観客を実際に入れて、試演会を行った。試演会終了後には、作曲者と演者、観客がこの試演会について議論したり、フィードバックするための場を設けた。
この3日間は大変有意義なものになった。チームとしての纏まりと意見交換を推進し、メンバー全員が新しい役割と独創的な方法を模索しながら稽古する機会を設けることで、今後のTHE鍵KEYプロジェクトの様々な方向性について精力的に議論を進めることができた。 この過程でテストした素材の大半は本作品の土台となった。さらに、この期間で築かれたメンバーのフラットな関係性はTHE鍵KEYの成功に不可欠なものになった。
フィードバック
覗き見的、刺激的、感動的
意欲的、刺激的、興味深い
何が起きるのか?ワクワク感が高まりました。となりの部屋からの音が流れてきたとき不思議な感じがしました
他人の見てはいけない部分をのぞき見しているような感じがしました
出演者
夫トリオ
夫(バリトン):松平敬
尺八:神令
コントラバス:椎名有紀子
妻トリオ
妻(ソプラノ):工藤あかね
チェロ:久保田佑里
笙:小島篤美
娘トリオ
娘(メゾソプラノ):五十嵐優
小鼓:小川実加子
ヴァイオリン:早川きょーじゅ
木村トリオ
木村(ダンス):目次立樹
琵琶:首藤久美子
クラリネット:三宅博子
スタッフ
作曲・演出:フランチェスカ・レロイ
ドラマトゥルク・振付:アレクサンドル・ルター
台本校正(日本語):矢部和以
企画制作:山下直弥
会場管理・写真:吉田武司
写真:臼田古兵
協力
Whole Hog Theatre
受賞歴のある英国シアターカンパニー。2011年の「unstageable」上演以来、脚色や新進気鋭のアーティストとのコラボレーション、リサイクル素材を使用した作品の制作、日英のプロフェクトに特化。2013年にはスタジオジブリの承諾を得て世界初となる「もののけ姫」の舞台化を実現。「トリスタンとイゾルデ」の成功に続き、日英交流を目的としたTHE鍵KEYを制作支援。
大和日英基金
1988年、大和證券株式会社(当時)の寄付により、英国の非営利団体(チャリティー)として設立されました。英国と日本の相互理解の促進を目的としており、次の活動を柱にしています。