綾香正三のインタビュー

THE鍵KEY では、何に興味を抱きましたか?

一つは、舞台空間が劇場ではなく、古民家であったり、現代建築家のおしゃれな住居であることです。

もう一つは、『THE鍵KEY』を語る上で、非常に重要なコンセプトの一つである、「のぞき見ること」です。

どうやって、THE鍵KEYのメンバーとなりましたか?

THE鍵KEYはサイトスペシフィックな作品です。演奏家として、古民家の中で観客が自由に回遊している中で踊るるのはどのような経験でしたか?

非常に刺激的な体験でした。私が部屋の中を歩いて移動すると、観客はその後ろを着いてきます。私の背中を通して、その先にある空間を見ることになるので、背後に対する意識をとても大切にして踊りました。

東京公演と比べて、 ロンドン公演に出演した経験はどうでしたか?

東京公演は、舞台空間が古民家で、ロンドン公演は、現代建築家のおしゃれな邸宅でした。この違いは大きくて、ロンドン公演では、最初は戸惑いましたが、稽古を繰り返すうち、体が馴染んでくることを感じました。ロンドン公演では、廊下が長かったので、夫や娘、妻の部屋では、彼らの影響を受けて踊りましたが、廊下では、「木村」自身の感情を踊るよう分けて創作しました。やはり、『THE鍵KEY』は空間によって大きな影響を受ける作品だと改めて思いました。

THE鍵KEYの今後の発展を考えたときに、これからどのようなをTHE鍵KEYを期待しますか?

『THE鍵KEY』は、非常に優れた作品です。しかし、まだ、大勢の観客に見ていただいたわけではありません。だから、様々な空間で、より多くの人達に見てもらうことが、今後の発展を考える上で重要だと思います。