2018年東京公演: 世界初演

THE鍵KEY: 世界初演

待望の世界初演、東京都 仲町の家にて

物語への没入感

試演会を通して得られた発見はこの作品の発展に繋がり、試演会後に観客と演者と議論した内容は作品を構築していく上で重要な役割を果たした。観客の家への入り方、つまり公演の冒頭は重要であることがわかった。そのため、公演前に集合場所を設け、そこでスタッフが公演前の説明(「自由に動いてください、閉じたドアには触れないでください」等)を行なってから観客を会場へ案内することにした。会場に到着すると、観客は玄関を開けようとする妻役の姿を目にした。妻役は家に入る前に、まるで自分自身に言っているように、短い独白した。これが物語のヒントを与える導入部としての役目となった。観客はスタッフに促されて、妻役を追うように家の中へ入った。入場時にコントラバスが主題を繰り返し、観客が没入感のあるパフォーマンスにスムーズに入り込める雰囲気を作り出した。公演後のフィードバックでは、登場人物が観客を家の中へ先導することに関して「物語の大筋をうまく説明し、独特な雰囲気を生み出すTHE鍵KEY詩的の私的な世界に引き込むものだった」等、とても効果的だったとコメントが寄せられた。

フィードバック

素晴らしい、美しい、お見事!

しんぞうの音、息などSEっぽく使った音もよかった。どこにいても別の場所から音がもれてくるのもよかった。

演劇の中に入りこんで楽しむことができました

2018年東京公演:世界初演

公演|2018年5月19日(土)  昼公演:12時30分・夕方公演:15時30分 

会場|仲町の家(東京都足立区)

主催|「鍵」プロジェクト実行委員会

助成|武藤舞 音楽環境創造教育研究助成金とキックスターターの支援者

協力|アートアクセスあだち音まち千住の緑、Whole Hog Theatre、大和日英基金

出演者

夫トリオ

夫(バリトン):松平敬

尺八:神令

コントラバス:椎名有紀子

妻トリオ

妻(ソプラノ):工藤あかね

チェロ:久保田佑里

笙:小島篤美

娘トリオ

娘(メゾソプラノ):五十嵐優

小鼓:小川実加子

ヴァイオリン:早川きょーじゅ

木村トリオ

木村(ダンス):目次立樹

琵琶:首藤久美子

クラリネット:三宅博子

スタッフ

作曲・演出:フランチェスカ・レロイ

ドラマトゥルク・振付:アレクサンドル・ルター

振付:石本華江

台本校正(日本語):矢部和以

チラシデザイン:Sonia Friel

企画制作:山下直弥

会場管理・写真:吉田武司

写真:臼田古兵

撮影:小野澤峻 

Special thanks:

 THE鍵KEY 東京公演の主なスポンサー
Gavin Osborn
Patron of THE鍵KEY
匿名
Associates of THE鍵KEY
特定非営利活動法人 心のおしゃべり音楽工房 

代表理事 中井深雪
河野順子
Friends of THE鍵KEY
田丸彩和子
Mark Choi
匿名
ピイラ ピュニム
Curtis B. Edmundson

協力

アートアクセスあだち 音まち千住の緑

「アートアクセス 音まち千住の縁」は仲町の家を管理。足立区制80周年を記念して2012年に設立。足立区民の繋がりを生む新しいアートプロジェクトを展開している。THE鍵KEYは「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」のパイロットプログラムとして上演された。

Whole Hog Theatre

受賞歴のある英国シアターカンパニー。2011年の「unstageable」上演以来、脚色や新進気鋭のアーティストとのコラボレーション、リサイクル素材を使用した作品の制作、日英のプロフェクトに特化。2013年にはスタジオジブリの承諾を得て世界初となる「もののけ姫」の舞台化を実現。「トリスタンとイゾルデ」の成功に続き、日英交流を目的としたTHE鍵KEYを制作支援。

大和日英基金

1988年、大和證券株式会社(当時)の寄付により、英国の非営利団体(チャリティー)として設立されました。英国と日本の相互理解の促進を目的としており、次の活動を柱にしています。